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酔いどれ介護者の減塩食日記

減塩食レシピ作りで料理の修行中。介護の日常と非日常・・・タフでなければ介護はできない、優しくなければ介護をする資格がない。

しらすのパスタに舌鼓を打ちつつも、クロネコさんをひ~ひ~言わせている母を叱る

例によって、母がテレビを見ながらメモを取っていた。そのメモを後でこっそり覗き見る。「機能性ブラ」「ハンドバッグ」「釜揚げしらす」といった文字に、金額や電話番号が記されている。やれやれ、またかとため息が出る。

電話が鳴った。恐らく、注文者の在宅を確認する電話だろう。受話器を置くと、母はいそいそと席を立つ(のが見えるよう)。上の階にいる俺に気づかれないように、玄関のチャイムを押されるまえにドアを開けて品物を受け取ろうという腹づもりだ。お袋よ、しっかりばれてます。それにしても、そこまでして機能性ブラがほしいのか・・・。

これはまさしく典型的なテレビ通販依存症の症状なのだろう。

80歳を越える母は、骨粗鬆症や脊柱菅狭窄症を患っている。外に出るのは月に1、2度の病院と週に1度のデイケアサービスと、数か月に1度の氷川きよしのコンサートぐらいだ。ハンドバッグを使う機会は他にほとんどない。

毎日のように荷物が届くので、何度も注意した。「でも、美味しいって言ってたから」。どこの世界のテレビショッピングが、まずいからどうぞと紹介するものか。自分のへそくりを貯めたものだと言うが、金のことも心配だ。それでも、収まる気配はない。妹に相談しても、「女性は買い物が好きだから、大目に見てあげたら」。だが、母はもう台所にも立たない。大量の冷凍釜揚げしらすをさばくという仕事をするのはこっちだ。しらすは塩分が多いはずだ。栄養成分表示がないので、処理の苦労はいや増す。

ご存知のように、クロネコさんが悲鳴を上げている。ゴメンナサイ。宅配量の膨張に母が大きな片棒を担いでいます。でも、高齢化社会ではこんな事情から宅配サービスの世話になっている家庭も少なくないのだろう。テレビ通販やネット通販では、文字通り指先一つで買い物ができる。体が動かないから、無用のものにも余計に目が行くのかもしれない。

という訳で「しらすと海苔のパスタ」。父がデイで留守の日の昼食に作った。1年ぐらいかかったのか、やっと釜揚げしらすを使い終わった。

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しらすと海苔のパスタ

■ 作り方 ■

2人分だが、しらすは1袋の70グラムで十分だった。
作り方は、こちらを参照。

■ 料理メモ:パスタの塩分 ■

今回の商品の塩分量が分からなかったので、ネットで調べた数字を用いた。釜揚げしらす10グラムで塩分は0.2グラム(冷凍なのでもっと多いでしょう)。使ったのは70グラムなので、しらすの塩分は1.4グラム。

乾麺のパスタは塩分を含まないので、減塩生活を送る人にはありがたい食品なのだが、茹でるときに塩を入れないと美味しくならない。今回は袋の指示通りに、パスタ100グラム(1人分)にお湯1リットル、塩小さじ1(5グラム)で茹でた。下のサイトの計算法によれば、1.4グラムの塩分が加わったこととになる。

no-shukketsu.com

乾海苔にはほとんど塩分はない。よって、しらすと海苔のパスタの塩分は約2.1グラム(1人分)。塩分制限している人にもまずまずの数字で、味のほうも結構なものだった。

ただ、弱火調理人の水島弘史氏によれば、パスタを美味しくするには、1リットルの水に対して塩は15グラム。避難してください。塩分摂り過ぎ警報が発せられるレベルになります。

母は相変わらず、服や宝石、ウィッグなども買っている。息子に下の世話をさせるわけにはいかないと、懸命にリハビリに励むのは女の人に多いと聞く。一方で、デイの施設に奥さんが様子を見にくるたびに涙する爺さんがいる。親父はデイのない日は一日中寝ている。ベッド柵を使って立ったり座ったりぐらいしたらと促しても、どこ吹く風だ。いくつになっても、女は女で男は男か・・・なんてことをふと思う。