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酔いどれ介護者の減塩食日記

減塩食レシピ作りで料理の修行中。介護の日常と非日常・・・タフでなければ介護はできない、優しくなければ介護をする資格がない。

高野豆腐と桜えびの含め煮で、侍ジャパンと共にWBCを戦う

強化試合の惨憺たる結果から、これでは世界一奪還なんてとてもじゃないなとの不安のうちに始まったWBCだが、蓋を開けてびっくり。侍ジャパンはあれよあれよの破竹の6連勝で、決勝ラウンド進出を決めた。

15日の試合では、お化けフォークの千賀が好投して、4番・筒香が豪快な一発で打線に火をつけ、終わってみれば8対3の快勝。不気味だったイスラエルも倒した。小久保監督はベンチでいつも悲壮な表情を浮かべているが、選手起用や采配は冴えていた。

number.bunshun.jp

だが、世界一への道はここからが本番だ。ドミニカ、米国、プエルトリコ、どこが勝ち上がってくるにせよ、正真正銘の一流メジャーリーガーたちと相まみえる。これからの試合は、われわれファンも選手と共に戦うぐらいの気概と尽力が必要だ。という訳で、試しに俺は高野豆腐と戦ってみることにした。ふつうの豆腐でさえ、その角に頭をぶつけて死んだりすることもあるというのだから、紛れもなく強敵と言っていい。

高野豆腐はスーパーのお惣菜でたまに買うが、料理したことはほとんどない。そこで、まずはスコアラーの出番だ。相手のデータを集めて戦力を分析しよう。

高野豆腐とは、豆腐を凍結、低温熟成させた後に乾燥させた保存食である。乾燥状態では軽く締まったスポンジ状で、これを水で戻し、だし汁で煮込むなどして味を付ける。

なるほど、煮ても焼いても食えないという奴ではないのだな。

俗に高野山で製造される凍り豆腐が、精進料理の1つとして全国に広まったものとされるが、実際には、場所に限らず偶然の産物として発見され(冬場に豆腐を屋外に放置してたらできちゃったみたいな)、普遍的に生産されてきた食品と見られる。

寒冷地で発達した食品であることから、現在では長野県が日本最大の生産地である。高野山近辺では現在は製造されていない。 

なぬっ、高野豆腐は高野山の専売特許ではないのか。まるでWBCイスラエルイスラエルを代表しているようで、実際には在米ユダヤ人選手ばかりで構成されていたのと似たような話ではないか。

高野豆腐は健康に良い食べ物であることは、長らくは漠然と認識されてきたが、近年の研究によりレジスタントタンパクが多く含まれることが示され、科学的かつ具体的に健康機能性が明らかとなりつつある。

以上、高野豆腐 - Wikipediaなど

レジスタントタンパクなんて初めて聞いたが、脳卒中心筋梗塞などの予防に効果があるらしいとも言うから、相手にとって不足はない。いざ、「高野豆腐と桜えびの含め煮」でプレイボール♪

■ 料理メモ: 高野豆腐の戻し方 ■

たっぷりのぬるま湯に5~10分つけて(途中で裏返す)から、濁った水が出なくなるまで押し洗いをする。1枚ずつ洗って、しっかり水気を出す。そして、適当な大きさに切る。

高野豆腐って、戻すとこんなに大きくなるのか・・・と、ある種の羨望の念を禁じえなかったが、深い意味はないので読み飛ばしてくだされ。

だし汁、みりん、薄口醤油を煮立てて、つゆを作る。ここでは、薄口醤油に騙されてはいけない。薄口と謳いながら塩分はふつうの醤油(濃口醤油)より多い。でも、煮物で素材の持ち味や色を生かすためには、そっちの方がいいらしい。小さいのを買って、次回は薄口醤油を使ってみよう。

そのつゆに高野豆腐と桜えびを入れて、オーブンシートなどで落し蓋をして中火で10分ほど煮るというのが、監督・・・レシピの指示だった。問題は20グラム弱という桜えびの量だ。スーパーで売っていた桜えびの1袋は11グラムだ。それを2つも使うのかと驚いた。

1袋を開けて9グラムを出して、それは煮汁に入れた。だが、大舞台の緊張感に舞い上がっていたのか、未開封のもう1袋の存在をすっかり忘れていた。7~8分煮たあとで、慌てて封を切りすべて投入した。味のほうは煮る時間を延ばせば何とかなるだろう・・・一昨年のプレミア12でリリーフの継投で失敗した痛恨の小久保采配が脳裏をよぎる。

さらに驚いたのが、監督・・・レシピの最後の指示だった。「三つ葉1把を散らす(4人分の場合)」。クックパッドなどによれば、「1把=1束、束ねて売られている量」などとある。この言葉に従えば、間違いなく三つ葉のてんこ盛りだ。別の料理になってしまう。野球における投打のバランスのように、料理では素材のバランスが肝心だ。三つ葉は香りづけや彩りのための存在だろう。だから、現場の判断として1把=1株と考えて大幅に量を減らした。臨機応変にというのは今回の小久保ジャパンに欠かせない姿勢でもある。

さて、15分ぐらい煮ただろうか、煮汁が完全になくなってしまった。これでいいのか。でも、含め煮ってそういうものなのではないか。

■ 料理メモ: 煮物の種類 ■

「含め煮」は薄めに味付けしたたっぷりの煮汁で、時間をかけて味を含ませるように弱火で煮る料理。火を止めて冷ましながら味を含ませされるのがおいしくする秘訣。煮上がったときに、鍋に汁気がほとんど残っていないのも特徴。

野菜の「煮びたし」も薄めに味付けしたたっぷりの煮汁を使うが、こちらは中火でさっと煮上げる。小松菜、ほうれんそう、白菜などの火が通りやすい野菜と、油揚げや桜えび、じゃこ、あさりなど、旨味とだしが出る素材を組み合わせて作る煮物が「煮びたし」。

「煮ころがし」は鍋にサラダ油を熱して素材をざっと炒め、油が全体に回ってからだし汁を加えて煮上げる煮物。鍋を揺すりながら材料を転がすことで、煮汁をからませる。

「ふくめ煮」「煮びたし」「煮ころがし」を作り分けられたら煮物の達人! | ゼクシィキッチンより

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できあがったのがこれ。やはり、桜えびの小刻みな継投の影響が出てしまった。味も何だか妙な感じだったし、桜えびもパサパサしてしまった。煮汁は少し残っていたほうがよさそうだ。

さあ、いよいよWBCの決戦が始まる。冒頭に引いたナンバーの記事によれば、小久保監督は「国を背負った戦いに求められるのは過程ではなく、結果だけだ」という決死の覚悟で臨む。選手たちもそういう姿勢で挑む。だから、きっと手に汗を握る最高のゲームが見られるだろう。

残念ながら、「高野豆腐と桜えびの含め煮」は失敗した。介護なんてことをしてるのに、俺には一家を背負って作るという覚悟が足りないのかもしれない。料理もまた、てゆーか、料理こそ、過程ではなく結果がすべてなのだった。

・・・書いてて、どっと疲れた。