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酔いどれ介護者の減塩食日記

減塩食レシピ作りで料理の修行中。介護の日常と非日常・・・タフでなければ介護はできない、優しくなければ介護をする資格がない。

塩肉じゃがと、人生

早いもので春分の日は過ぎ、あと1週間足らずで3月も終る。在宅介護を始めて4度目の冬も無事に越えようとしている。

父の足が象のそれのようにむくんだのは14年の春だった。訪問診療で世話になっている主治医の病院では対応できず、市内の総合病院に入院した。重いネフローゼ症候群だった。腎臓の専門医からは、前もって人工透析をするかしないかを決めておくようにと迫られた。失語症なので、本人の意思ははっきり確認できない。

家族と相談した。悩んだ末に、透析治療はしないと決めた。84歳、障害のある身体。もはや露命を保つだけの人工透析にしかなるまい。こちらの負担も大きくなる。これ以上抱え込むのは無理だ。薄情だろうが、そう決断した。その代わり、食事の塩分制限と介護はしっかりやってやろう。退院時には、容体が急変する可能性は高い、長く持っても1、2年だろうと医師に言われた。

その2年もとうに過ぎた。透析が必要になるどころか、この間、父は風邪ひとつ引かなかった。

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塩肉じゃが

■ 材料(3人分) ■

牛肉 160グラム(のパックでした)
じゃがいも 350グラム強(大きめ2つ)
にんじん 60グラム(苦手なので少なめに)
玉ねぎ 100グラム(2分の1個)

A:
酒 34グラム(大さじ2強)
みりん 14グラム(大さじ1弱)
塩 2.5グラム(小さじ2分の1)
鶏がらスープの素 1グラム
だし汁 カップ1.5

サラダ油 大さじ1弱
バター 10グラム
粗挽き黒こしょう 少々

■ 作り方 ■

1.じゃがいもを食べやすい大きさに切って、5分ほど水にさらす。
2.にんじんは乱切り、玉ねぎはくし形に。
3.鍋にサラダ油を熱して、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを炒める。
4.油が回ったら、Aを順に加えて煮立てる。
5.牛肉を広げて加えて、落し蓋をし中火で20分ほど煮る。
6.バターを加えて溶かし混ぜる。
7.粗挽きこしょうをふって。

■ 塩分 ■

約1.5グラム(1人分)

■ 料理メモ: ■

・煮汁を加える前に、素材を炒めて余分な水分をとばしておくと、味がしみ込みやすくなる。炒める順番も大切で、水分が出にくく火の通りにくいじゃがいもから炒める。
・煮汁が冷たいうちに肉をほぐして入れると、かたまりになりにくい(今度やってみます)。
・本には「バターが香る和洋折衷の味わい」だなんて大袈裟に書いてあったけど、じゃがバターの要領なわけで、ご飯よりもビールに合いそう。

レシピは「生活習慣病にならないヘルシーおかず(講談社)」参照。

昨夜、父の爪を切りながら、テレビのニュース番組を見た。那須のスキー場で雪崩が起き、高校生たちが死んだと告げていた。父の足の爪は水虫のせいで変形していて、ひどく切りにくい。誤って肉を切ったことがある。血が出た。父は生きている。何が運命を分けるのか。あとの才覚がつきかねる。