酔いどれ介護者の減塩食日記

減塩食レシピ作りで料理の修行中。介護の日常と非日常・・・タフでなければ介護はできない、優しくなければ介護をする資格がない。

苦肉のチンジャオロース、細いのは俺と親父とマッチ棒だけでたくさんだ!

父は薬を飲むときにほとんど水分を取らない。朝と夕の量は半端ない。おまけに粉薬もある。それでも、ガリガリとかじって食べる。そう、食べる。やはり、毎食後にたくさんの薬を飲んでいる母いわく、「苦いはずなんだけどねえ・・・」

そして、決まって激しく咳き込む。むせる。当たり前。自然な生理的反応だろう。これまで何度も水を飲むように促した。それでも、頑として飲まない。母いわく、「倒れる前は、ふつうに水で飲んでいたのだけどねえ」。わけが分からない。

数年前に誤嚥性肺炎をやっている。先日、詩人の大岡信さんはそれで死んだ。飲み込む力や、痰を自然に処理する力はそもそも弱っているだろう。薬を飲むときに限らず、ふだんから咳や痰はひどい。こっちは毎日、その大きくて不快な音を聞かなければならない(不快なのは音だけではないが、ここから先は書かない)。

主治医は乾燥が原因なのではないかと言う。水分摂取量の少なさから、確かにそれもあるだろう。でも、料理するときはレンジではなく湯煎を選び、入浴後の風呂場は開けっ放しにしと、乾燥対策は十分に施している(加湿器を買えとよく言われるが、ちょー寒がる年寄り二人が暮らす冬の電気代がいくらかかると思ってるんだ!)つもりだ。専門家ではないが、毎日当人に接している素人の俺の見立てでは、決して乾燥のせいなんかじゃない。

風邪を引いているわけではない。毎月の検査でも異常はない。それでも、ゴホゴホゲーゲー。そんな状態で本人はケロッとしている。こちらとしては、むしろ風邪や病気によるゴホゴホゲーゲーだったら、どれほどいいか、気が休まることかと思う。おまけに父の場合は、何かを言おうと口を開けば、ああ失語症

俺が繊細すぎるのか。毎日、命を削られていくような思いがする。痰の薬を処方してもらうこともあるが、効果はない。ただ耐えるしかないか。前回の記事でも少し書いたが、もともと痩せているのに、おかげでますます痩せた。

父は病気のせいで160センチで40キロ強。俺は介護のせいで170センチで・・・恥ずかしくて書けない。アンガールズの田中の170センチ版の姿を想像してくれればいい。いい年こいて貫禄がまったくない。マッチ棒みたいに貧相な体型。嫌味に聞こえるかもしれないが、中年太りに憧れる。

青椒肉絲(チンジャオロース)の「絲」の字は細切りを意味するという。細く切ることで口の中で味がからまっておいしく食べられるのが青椒肉絲青椒肉絲たるゆえんらしいが、細いのは俺と親父だけで十分だ。牛のこま切れ肉をそのまま使うのが俺流の青椒肉絲だ。

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細切りしない青椒肉絲(チンジャオロース)

■ 材料(3人分)■

牛こま切れ肉 150グラム
ピーマン 100グラム(4個)
ゆでたけのこ 110グラム
しょうが、にんにくのみじん切り 各小さじ1

A:
溶き卵 大さじ1.5
片栗粉 6グラム(小さじ2)
サラダ油 8グラム(小さじ2)

B:
オイスターソース 27グラム(大さじ1.5)
醤油 9グラム(小さじ1.5)

C:
片栗粉 4.5グラム(小さじ1.5)
水 30グラム(大さじ2)

■ 作り方 ■

1.牛肉にAをまぶす。
2.フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、牛肉をほぐしながら炒める。
3.たけのこを加えて、しょうがとにんにくを入れてさらに炒める。
4.ピーマンを入れて、全体に火が通ったらBを加えて混ぜる。
5.火を弱めてCの水溶き片栗粉を入れて、とろみをつける。

■ 塩分 ■

1.3グラム強(1人分)

■ 料理メモ ■

にんにくを炒め物に入れる場合は、最後の方に入れたほうが香りが立つ。
(「おかずの「超」基本」NHKためしてガッテン

・・・・・と書いてきたが、実際は牛もも薄切り肉が売っていなかったので、こま切れ肉を利用したのだった。いわば苦肉の青椒肉絲

レシピはためしてガッテンの本を参考にしたのだが、何と塩分表記が間違っているではないか(多分)! 鶏がらスープに醤油も大さじ1.5使っておいて塩分1.3グラム(1人分)だなんて。なので、味つけは変えた。こんな感じでいいと思う。ああ危ない。我知らず親父を殺すところだった。

とにかく、肉を食べて俺も父も体力をつけよう。精神面の強さも体力があってこそ。特に年寄りはあっさりしたものを好みがちだが、年寄りこそ肉などのたんぱく質をとらなくちゃいけないというのも最近の巷説だ。

にんにく最後説もさらなる検証の要あり。

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