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酔いどれ介護者の減塩食日記

減塩食レシピ作りで料理の修行中。介護の日常と非日常・・・タフでなければ介護はできない、優しくなければ介護をする資格がない。

お好み焼き風卵焼き、おふくろの味と息子の味

昨日は弟が介護の当番の日だった。俺は夕食用の「とろ卵豚キャベツ」(味の素Cook Doきょうの大皿、塩分1.3グラム)などを用意して、遊びに出かけた。弟の報告によれば、前日、下剤を飲んでいるのに、父はトイレに行くのを駄々っ子のように拒んだ。やれやれ。今朝はヘルパーさんが苦労することになるだろう。案の定、介護用防水シーツは外されていたのだった(意味、分かりますよね?)。

夕方には母の具合いが悪くなったらしい。38度以上の熱が出て、顔が真っ赤になり、胸苦しさを訴えたという。典型的な狭心症の症状。今回はニトロのスプレーでほどなく発作は収まったようだが、これが効かないときは要注意。これまでに何度、救急車の世話になったことか。

 母は夕食をとらずに寝ていたらしい。そのせいもあり、弟はとろ卵キャベツは使わず、簡単に肉を焼いて済ませたようだ。冷蔵庫には大量のキャベツの千切りが残されていた。だから今日の夕食は、そのキャベツの千切りを使ってお好み焼き風卵焼きを作った。

あなたにとってのおふくろの味は?と問われて、俺は何と答えるのだろう。

日本では古くから家庭における料理、炊事は母親(「おふくろ」)の仕事であったため、このように呼ばれる。肉じゃがや味噌汁、卵焼きや漬物などが代表格に挙げられるが、世代によってバラつきがあり、第二次世界大戦後はカレーライスなどの洋食も含まれるようになっていった。また都市部では惣菜としてのコロッケなどは早い段階から肉屋で市販されていたため、こういった出来合いの惣菜も、ともすればおふくろの味に近いイメージで扱われる。

出典:ウィキペディア

特別な記憶はない。肉じゃが、味噌汁、卵焼き、カレーライス・・・そう、だいたいこんな感じ。それなりに美味しかったのだと思う。ただ、今となってはその気持ちもよく分かるが、平気で手を抜く人だった。小学生の頃の昼食の時間が嫌いだった。母が作る弁当は毎回、ウインナーと卵焼き。トイレで食べるようなことはなかった(意味が違うか)が、教室で弁当箱を開けるのが恥ずかしかったことはよく覚えている。

母の料理として思い出すのが一つあった。小麦粉を水でといて卵液を混ぜて焼いたものだ。要するに、お好み焼きの生地のみで、具はなし。その上にバターをのせて溶かして、ソースをかけて食べる。この濃厚な味は子供の舌には合った。うまかった。よく自分でも作って食べた。母はこれを「どんどん焼き」と称した。

もともとは終戦後の時代に、祖母によく作ってもらったものだという。でも、卵1個を5人で分けて食べるような貧しい家だったので、たいてい卵は使わなかった。これを醤油と砂糖のタレをかけて食べたと聞いた。そんな日本の歴史が隠し味になっている。それこそ、ただのお好み焼き風の小麦粉焼きだが、正真正銘のおふくろの味と言ってもいいかもしれない。

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お好み焼き風卵焼き

■ 材料(1人分)■

卵 1個
千切りキャベツ 50グラム(だと多いって、40グラム強でいいかと)
干し桜えび 2グラム
紅しょうが(みじん切り) 2グラム
中濃ソース 12グラム(小さじ2)
青のり 小さじ1
かつお節 1グラム
サラダ油 大さじ2分の1

■ 作り方 ■

1.卵をボウルに入れてときほぐし、キャベツ、桜えび、紅しょうがを入れてよく混ぜる。
2.フライパンにサラダ油、中火で1を流し入れて、丸く形を整えながら焼く。
3.大きな皿などを使って、失敗を恐れずに大胆にひっくり返す。
4.両面をこんがりと焼き上げる
5.中濃ソース、青のり、かつお節をかけて。

■ 塩分 ■

約1.2グラム(1人分)

「腎臓病の人のおいしい食事」(主婦の友社)のレシピをアレンジして。これで塩分1.2グラムなので、味が物足りない場合はソースや青のり、かつお節を増やせばいい。これだけでも十分に美味しいと思う。

母はたまに「薄味に慣れたから十分に美味しい」とは言う。本心なのか、皮肉なのか。その確認はしていない。年のせいで、明らかに味覚は衰えていると思うからだ。作っている側としては、そんなに薄味だとは思わない。

でも、高血圧に塩分は大敵。息子の味は物足りない薄味なのだと、脳内にインプットされたのならそれでいい。それじゃなくても、こちらは狭心症の発作がまた起こるのではないかと戦々恐々としなければならない日々が続くのだから。

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