酔いどれ介護者の減塩食日記

月末に駆け込みで記事を更新する、夏休みの小学生みたいなブログです。

鶏肉のほろにが煮は、俺が作るとノーパン喫茶の味がした・・・。

先日、テレビの料理番組を見ていたら、珍しい一品を作っていた。その名も「鶏肉のほろにが煮」。味つけにココアを使うという意想外の発想。面白そうだ。唐揚げ、照り焼き、トマト煮ばかりじゃ芸がない。ひとつ試してみるか。

レシピ - きじまりゅうたの小腹がすきました! - NHK

買い物に行ったスーパーで悩む。2種類のココアがあったからだ。純ココアとミルクココア。もちろんココアを飲んだことはあるが、自分で買ったことはないかもしれない。頭にはココアを使う。その一点しかインプットされていない。純ココアとミルクココア? 純喫茶とノーパン喫茶ならノーパン喫茶を選ぶ。だがここでは、長年の苦難の人生経験で身につけた勘で純ココアを選ぶ。それで正解だった。

 俺が高校を卒業した頃、卒然としてノーパン喫茶なる風俗店が流行した。新宿・歌舞伎町のあちこちに、まさしく雨後の筍のごとく現れた。ただ、看板に偽りがあった。俺たちが入ったどこの店でもパンツを履いていた。まだ見ぬ秘境に憧れを抱いていた青年にとって、その失望感たるや。

ある一日、オオタキという悪友にそそのかされて噂のノーパン喫茶に行ったのだった。ところが、ノーパンじゃなかった。上半身さえも隠されていた。では、違う店に行ってみよう。真実を追い求める純粋な若者二人だ。当然、そういうことになる。俺の懐には予備校代(夏冬期講習代だったか)として親からもらった大金があった。今となっては定かではないが、それを払いに行った日だったのかもしれない。それなのに、次の店でも、その次の店でもパンツを履いている・・・あるいは、単なるビキニの水着姿。

「ノーパン」という甘美な響きに踊らされてしまった。5、6軒だったか、いったい何軒ハシゴしたのか。ふだんならビキニ姿だって目をランランとさせるはずなのに、最後のノーパン喫茶では店にあったマンガ本などに手を伸ばしているほどだった。

恐らく、俺は予備校には通えなくなるだろう。果たして、一年間宅浪することになる。親にはもちろん、口が裂けてもノーパン喫茶で予備校代を使ってしまったとは言えない。前途を嘱望された青年への、これほど厳しい試練があろうか。それでも、俺は何だかんだと言い訳をこしらえて家で懸命に勉強して、とりあえず、第2志望には受かって事なきを得た。泉下の親父よ、そういうことだったのだ。今となっては怒るにせよ、笑うにせよ、あんたの息子らしい話ではあるか。

帰りの車中で、オオタキとこんな会話をしたことを覚えている。「ふつうの喫茶店でビールでも飲んでいたほうがよかったね」と、オオタキ(酒もろくに飲めないくせに!)。「うん、純喫茶でね」と俺。もちろん、純喫茶ノーパン喫茶の対概念ではなかった。そんなことも知らなかった。第1志望に受からないのも仕方ない。でも、「ノーパン+喫茶」という言葉の連なりの衝撃はそれほど大きかった。

という訳で、本題を。

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鶏肉のほろにが煮

■ 作り方(2人分)■

鶏もも肉 200グラム~
塩2グラム弱、胡椒と小麦粉約大さじ1をまぶして
玉ねぎ、にんじん等の野菜

サラダ油 適量
砂糖 小さじ1

で、炒めて、

味付け:
純ココアパウダー 小さじ1
コンソメ 小さじ1(3グラム)
唐辛子 1本
水 150cc
酢 大さじ1

で、15分ぐらい弱火で煮る。

■ 塩分 ■

鶏もも肉(250グラム)で元のレシピのままに作れば、2グラム弱(1人分)。

詳細は上記HPリンクを参照。

■ 料理メモ ■

俺が作ると、ほろにが煮にはならなかった。使ったコンソメは固形のを1個。多そうなので溶けて小さくなったのを取り出したけど、レシピより多目になったせいか、ココアの風味が感じられなかった。辛いのが苦手なお袋のために小さい唐辛子を使ったけど、それでも辛かった。ココアパウダーはカレーの隠し味で使ったりするのは聞いたことがある。実際、色合いのせいもあってか、カレーみたいな味になった。

鶏肉はフォークで穴を開けたり、筋を切ったりしたせいか柔らかくなった。でも、味が染みてない。これがいちばんの問題だと思う。数時間後に、残りの冷えたものを酒のつまみとして食べたら、美味しかった。やっぱり、煮物は一度さますというのがコツなのかもしれない。

「鶏肉のほろにが煮を、俺が作ると本当にほろ苦かった」というタイトルで書き始めたら、ヘンなことを思い出して、こんな内容になってしまった。行方知らずのオオタキよ、あのときの金、半分返せ~!

 

追記1:ノーパン喫茶の名誉のために付言しておくが、もちろんノーパン喫茶は実際にあった。後日、池袋で確認している。スケスケの上半身と短いスカートのみ。床は鏡張り。ただし、そう簡単に秘境はのぞめるものではなかった。

追記2:当ブログはレシピブログのつもり。念のため。これじゃあ読者は増えねえな・・・。