酔いどれ介護者の減塩食日記

月末に駆け込みで記事を更新する、夏休みの小学生みたいなブログです。

ぶりのムニエルおろしポン酢~ぶりの骨が心に刺さった~

死んでから3ヶ月以上経ったのに、親父がまだうちにいる。やや込み入った事情があって、お墓が決まってないからだ。庭に穴を掘って埋めてしまおうかとも考えた。親父も生前、遺骨は適当なところに撒けばいいと冗談めかしていた。もちろん、そんなことをしたら、こっちの手が後ろに回る。

お袋はどこか落ち着かないようだ。親戚も早く決めたほうがいいと暗に迫る。罰当たりなのか、俺は何とも思わない。命という自然の営みの最後に死があり、そして白い骨になった。それだけのことだ。家には仏壇がある。このまま手元に置いて供養してもいいのではないか。

以前、朝日新聞の投稿欄に読者がこんな記事を寄せていた。葬式帰りに喪服姿で飲食店に入った。店長の異様な視線を感じた。果たして、食事を終えて出るときに店長は若い店員に「塩をまいておけ」と怒鳴った。そういや、親父の火葬の後で使ったファミリーレストランでは遺骨を持ち込めなかった。

先日は、ネットでこんな記事を読んだ。

(妻の)遺骨を機内に持ち込めることは知っていた。でも入れたバッグがかなり大きく、念のため搭乗手続きの際に中身を伝えた。機内に乗り込み、上の棚にバッグを入れて席に着くと、客室乗務員がやって来てこう言った。「隣の席を空けております。お連れ様はどちらですか?」

出典:「お連れ様はどちらですか?」妻に先立たれた男性、客室乗務員の対応に…(西日本新聞)

 

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ぶりのムニエルおろしポン酢

■ 材料(2人分)■

ぶり 2切れ
塩胡椒
小麦粉 大さじ1
無塩バター 20グラム

大根おろし
ポン酢 小さじ2~
(あれば)大葉細切り

■ 試行錯誤中の作り方 ■

1.魚の生臭さを取る(塩を使うか、酒を使うか)。
2.下味の塩胡椒して5~10分置く。
3.小麦粉をまぶし(魚のうまみを閉じ込め、パリッとなる)、余分な粉をはたく。
4.フライパンにバターを溶かし、中火、魚を表にする方を下にして入れる。
5.30秒ぐらいじっと。そのあと均等に焼き色がつくように魚を動かしながら焼く。
6.焼き色がついたら裏返して、弱火で蓋をして4、5分火を通す。
7.おろしポン酢で食べる。

■ 塩分 ■

ポン酢は小さじ1で約0.6g。プラス下味用の塩。

■ 料理メモ ■

ムニエルというのは、弱めの火でバターをムース状に泡立て(泡がなくなったら焦げている)、その中でじっくり火を入れるというのがコツなのだそうだ。ただし、ここから先は料理人によってやり方が異なる。

大きなスプーンでバターを肉(魚)にかけながら乾かさずに焼くという一派もあれば、バターの温度が上がらないことが勘所だとして、バターを肉(魚)にかからないように高い位置からフライパンに落とすことを繰り返すという一派もある。

いずれの場合もバターは多目に入れないといけない。今回はどっちも面倒なので蒸し焼きにした。それでも、それなりにふっくらとした身に焼き上がった(蒸し焼きでいいんじゃね?)。まあ、ものは試しなので、バターをかけながら焼くなんてのはやってみよう。

魚の生臭さをどうやって取るか。今回は切り身の1パーセントの塩をふって、5~10分ほど置いて、水気をキッチンペーパーで拭くという方法を使った。生臭さはきれいに抜けていた。でも、下味の塩気が薄かった。塩を多くするか、酒を使うかが今後の課題。

 

素材がよかったのだろう。このぶりのムニエルはおいしかった。でも、ぶりの骨は硬い。骨のある魚を食べ慣れていないせいか、その短いやつが歯茎に刺さった。

詳しい説明は省くが、信仰をめぐって争いの絶えない家庭に育った。親父はお袋に手を上げた。お袋の体にできた傷やあざの跡も見たこともある。そっちは生前の宗派を問わないのかもしれないが、こっちにはわだかまりが残る。どこでもいいというわけにはいかない。

それでも、いちばん落ち着かないのは親父なのだろう。せっかく穏やかな骨になれたというのに、いつまでもお袋が氷川きよしのテレビやビデオを見ている畳の部屋にいたら、死んだ心地がしないかもしれない。

3年前に死んだワンコはちゃんとした霊園に眠っている。俺は介護で動けず、ペット屋がすべて面倒をみてくれた。折に法要の知らせが来る。まだ行けていない。やつにもかわいそうなことをした。供養のためにいつか書いてやろう。とまれ、ペットはお寺、親父は庭というわけにはいかない。

わかったよ、親父。来週、霊園の見学に行く。今月中にはいいところに決めてやるから。