酔いどれ介護者の減塩食日記

減塩食レシピ作りで料理の修行中。介護の日常と非日常・・・タフでなければ介護はできない、優しくなければ介護をする資格がない。

減塩塩ラーメンと樹木葬

遺産相続の手続きには、故人の出生から死亡までの連続した戸籍が必要だという。現在から過去へと遡って集め、父の故郷の役所にも申請した。古い戸籍謄本が3種類、郵送で届いた。昔の文字で、おまけに悪筆、いや達筆と言うべきか。本文はさっぱり読めない。

さらに驚いた。そこには見たことも聞いたこともない名前がずらりと並んでいた。父とその兄弟に加えて、酒屋を営んでいたという曽祖父が再婚してもうけた6人の子供たちの名が記載されているのもあった。

 祖父母に会ったことはない。祖父は戦地で病気になり、帰国後にすぐに死んだ。祖母も父と母が結婚する前に亡くなっている。上の6人はともかく、祖父母は今どこに眠っているのか。父と兄弟たちが生前、探したが見つからなかったという。戦後の混乱のせいなのか、家を顧みなかった長兄のせいなのか、そんな話の詳細も聞きそびれた。

だから、うちには先祖代々の家の墓というものがない。新しく建てようかとも思った。東京郊外の静かな住宅街の中にある小さな霊園。自宅から近い。交通の便はいい。経営している寺院は離れたところにあるから宗教色は薄い。一緒に見学に行った母は乗り気だった。でも、俺や弟が死ねば、その墓は取り壊されることになる。守る人がいないからだ。今さらそんな受け継がれない家の墓を作ってどうしようか。

その霊園には樹林墓地(樹木葬)もあった。墓石の代わりに樹木や花を墓標にして、その下の地中に遺骨を葬る。他人の遺骨と一緒に埋葬されることになるが、寺院や墓地管理者が永代に供養してくれる。費用がかからない。骨を自然に返して弔う。そうしたところから好まれるようになった新しい葬送法だという。

実際に現地に行ってみると、写真で見るよりもこじんまりとしていた。予想通りだった。周りにはフツウの石のお墓がたくさんある。それに比べると、確かに見劣りがする。でも、今さら見栄をはっても仕方がない。父は生前、骨は適当なところに撒いてくれればいいと言っていた。それは冗談半分にせよ、家墓を買う機会はあったのに、それも拒んだ。理由は定かではない。俺の手をわずらわせるのを厭うたのかもしれない。

だったら、ここでいいだろう。母も案外、すんなりと折れた。寺の敷地内にあるような永代供養墓も見学したが、こちらにはそういう昔ながらのじめっとした暗い墓地という雰囲気がない。寺がないなら親戚も来てくれよう。合同埋葬なら見ず知らずの人も手を合わせてくれる。賑やかなのが好きだった父に似合いの終の棲家かもしれない。晴れた日にはいい景色も望めるらしい。

母はもちろん、俺もいつかここに眠ることになる。そういう契約をしてきた。生きているうちに自分の墓を決める。何かしみじみと感じるものがあるかと思ったけど、それほどでもない。ただ、自分もそんな年になったのかと思うだけだ。でも、まだ樹林墓では寝たくない。ベッドの上で寝ていたい。

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減塩塩ラーメン

酒も煙草もなかなか減らせないけど、せめて減塩ラーメンを。具材は前夜の八宝菜の残り。鶏がらスープは減塩ではなく普通のものを使ったが、だしは昆布とかつお節でとった。ラーメンのスープを自分で作ったのは初めてだった。神様、こういう努力を認めてくだされ。

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