酔いどれ介護者の減塩食日記

料理、家庭菜園(近日開始)、クロスバイク、介護・・・与太話を交えて。

パンツが頭から離れない!~雑煮を食べながら2017年を振り返る~

第5位 パンツが頭から離れない!

もちろん、物理的な次元での話ではない。なぜか、頭に被るぐらいしか用途のない女物のパンツを何枚か個人的に所有していたりもする(母のものではないし、買ったり盗んだりしたものでもない、念のため)のだが、分別盛りのこの年になると、あまりそういう酔狂はしない。

昨年末、靴下を買いに行ったスーパーの下着売り場でボクサータイプのパンツが目に留まった。そういえば、こないだ見たAVで男優が履いてるのが男らしくてカッコよかったななんてことを思い出して、買い物かごに入れたのだった。この手のパンツはほとんど使ったことがなかった。

そんで、履いてみた。下半身にぴったりフィットした。ズボンを履いた後にパンツの裾を伸ばしたりする手間も要らない。もちろん、彼は所定の位置に収まる。ブラブラなんか絶対にしない。

この締めつけ感に慣れれば大丈夫だろう。三日ほど我慢して履いた。でも、駄目だった。気になったCMソングが何度も耳の奥でリフレインするみたいに、その存在が頭から離れなくなる。オマエハボクサーパンツヲハイテイルノダヨ~♪ 頭の片隅で常に下着に自己主張されては神聖な仕事にも集中できない。物心ついてから、だぼだぼのトランクスパンツ一辺倒。長年の習慣を変えるのは容易ではない。かくして、ボクサーパンツは断念した。

父には塩分制限があった。嚥下障害もあった。この数年間は正月に心置きなく雑煮やおせちを食べることはできなかった。父には悪いが、久しぶりにハレの日にふさわしい正月料理を味わえた。おせちはテレビ通販中毒の母が予約した京都の料亭のもの。この手のものの常だとは思うが格別にうまいわけではなかった。でも、去年までの冷凍の減塩おせちとの違いは歴然だった。

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たとえささやかなものであっても、こうした文化的な営みを毎年、続けること。続けられること。それがかけがえのない豊かさなのだと思う。

雑煮が庶民の間にも広まったのは江戸時代。正月に年神さまにお供えしていた餅のご利益をちょうだいする「神人供食(じんしんきょうしょく)」として、一年の豊作や子孫繁栄を願って食べるようになった。

(お雑煮研究科 粕屋浩子)

母は毎年、お雑煮が食べたいとこぼしていた。だから今年は、自ら台所に立って、腕をまくるかと思ったが、その気配はなかった。座ってテレビの韓ドラを見ながら、相変わらず腰をさすっていた。

第4位 デヴィッド・ボウイ展で魂が震えた。

去年の初めから春にかけて、一昨年に死んだデヴィッド・ボウイの回顧展が日本でも開かれた。ブログでは書かなかったが、父がショートステイの留守中に見に行った。近年は縁遠くなっていたが、若い頃のヒーローの一人だった。かつて日本公演も2回見ている。

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こんなところでやっていた(byケータイのカメラ)

ミュージシャンとしてのパフォーマンスは無論のこと、演技やパントマイムなど、その多彩な才能に改めて打ちのめされた。でも、そのすべてはもって生まれたものではない。デビューの頃は結構ダサかった。他ジャンルのアーティストとの交流や個人的な努力を経て、他に類を見ない独自の世界と感性を築き上げた。それがよく分かった。4時間近くかけて、館内を見て回った。ボウイの好きな曲なんかをいつか紹介してみよう。

雑煮は味の素のレシピサイトを参照して作った。困ったことが一つあった。それを入れる適当な器が見当たらない。一昨年、夫を数年前に亡くした親戚のおばさんが来た。その時に、家の整理は早いうちから始めたほうがいいと言われた。それで去年、キッチンの食器類はかなり処分した。

今どきの言葉を使えば、断捨離か。でも、自分のものではない、人のもののそれはなかなか難しい。中にはいわれのあるものもある。何でもかんでも捨てることはできない。ある程度は親の許可を得ないわけにはいかない。でも、あまりにも量が多いと、いちいちその手間をかけていられなくなる。ええい、面倒くさいと、途中から自分の判断で放ってしまったのだろう。あるはずの、雑煮が似合う漆塗りの大きめのお椀がなかった。母に小一時間ほどぶつぶつと文句を言われた。父のがらくた・・・遺品の処分はこれからが本番だ。

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そんなわけでの、どんぶり入りの雑煮。いつものように、味つけは関東風。下で紹介するだし等を使ったおかげだろうが、これまでの母が作ったものより美味しかった。口にこそ出さなかったものの、母も多分そう思ったはず。具材は鶏もも肉、かまぼこ、なると、ねぎ、ほうれん草(冷凍)、三つ葉。

参照:関東風お雑煮のレシピ・作り方 | 【AJINOMOTO PARK】

雑煮の具材やだし汁等を見ると、各地で大切にしている価値観や食風習が透けて見える。例えば、名古屋など東海地域の雑煮は実にシンプル。すまし汁に煮た切り餅、地域野菜の餅菜だけ。そこにかつおぶしが添えられるだけ。

でも、この雑煮にも訳がある。白い切り餅は「城」を意味し、城は焼いてはならぬ、で煮る。名をあげる、とかけて菜をまず食する。そして、ミソをつけてはならぬ、だから赤味噌文化圏にもかかわらず、すまし汁の雑煮になる。

(同上)

なるほど、面白い。こういうものだからこそ、年をとっても味わいたいものだ。さて、ランキング形式で書いてきた去年の振り返り記事だが、もう力が尽きた。3位以下(以上か)は説明を省く。

第3位 クロスバイクにハマる。
第2位 ブログが一年続いた。
第1位 親父が死んだ。

父は名古屋の出身だが、俺は愛知の雑煮は食べたことはない。味の素のレシピを見たら、ほんとシンプルだ。てゆーか、具は小松菜だけかよ。それでも来年、作ってみようと思っている。

参考:愛知のお雑煮(名古屋風お雑煮)のレシピ・作り方 | 【AJINOMOTO PARK】

 

今年の雑煮に使った「だし」。