酔いどれ介護者の減塩食日記

料理、家庭菜園(近日開始)、クロスバイク、介護・・・与太話を交えて。

まぐろの漬け丼~女性を寿司屋に連れて行ってはいけない

失敗した。病室でも使えるというので渡した。入院生活は退屈だ。暇を持て余す。でも、本人は通話の機能ぐらいしか使えない。話す相手もそんなにいない。おかげで、一日に3、4回~かかってくる。はからずも舞い込んだ一人暮らしの自由だったのに、携帯電話なんて余計なもの、いったい誰が発明したのか。

話の内容も振るっている。まだレンタルのパジャマ暮らし。退院のめども立っていない。それなのに、あの服、この服を持ってきてくれ。前回の見舞いの際には「女性自身」と「女性セブン」をあてがった。細かい字が読めないので、わざわざ家から虫眼鏡も持っていった。それもはや読み終えたのか。

さすがに、顔のクリームや口紅を持ってきてくれと言ってきたのには、あきれた。そんなもの、病院のコンビニで買えばいいじゃないかと返しても、「普通のは駄目。今使っているのは顔のシミにも効くものなの」。救急隊員二人に抱きかかえられて病院に担ぎ込まれた85歳の重病人が、この期に及んで見た目を気にする。いくつになっても女は女ということなのか。

セクハラ騒動が喧しい。連日、テレビのワイドショー番組が財務省の役人と女性記者のやりとりを流している。確かに、不自然きわまりない。何の脈絡もなく、「おっぱい、触っていい?」。富や力を持つ男にとっては、いつもの何気ない日常会話の一言だったのだろう。

こんなこと書くと火の粉が飛んできそうだが、ある意味うらやましい。なかなか口にできる台詞ではないからだ。下々の男がこういうことを言えるような場所もあるにはある。だがそこでも、それなりの手順は必要になる。

俺のようなやっせんぼはそのプロセスさえ踏み迷う。それこそ、いきなりの「おっぱい」になる。もとより時間制限があるからだ。延長すると、なぜか倍以上のお金がかかる。ならばと覚悟を決めて、外に連れ出すという手もある。かと言って、成功が約束されているわけではない。高い寿司を大盤振る舞いして、食い逃げされるおそれもある。その辺の事情はこんな歌に詳しい。これほど哀切な歌詞を他に知らない。

寿司を待つ君の横で僕は 値段を気にしてる
季節外れのブリが 光ってる・・・♪

だから、もう寿司屋には行かない。少なくとも、連れて行かない。自分でまぐろの漬け丼を作る。それを食べさせる。結構、美味しいんだから。それで駄目なら、いさぎよくあきらめる。

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まぐろの漬け丼(サーモンと)

■ 材料(2人分)■

びんちょうまぐろ 150グラム(だった)
サーモントラウト お好みで
ご飯 適量
しらす干し 適量
刻み海苔 適量
大葉 適量

A:
めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ2
みりん、酒 各小さじ2
ごま油 小さじ半分
練りわさび 少し

■ 作り方 ■

1.まぐろを切る(一応、そぎ切り)。大葉は水にさらして千切り。
2.みりんと酒の煮切り。電子レンジ600wで1分~。
3.Aのたれを作る。
4.まぐろをたれに漬けて冷蔵庫で30分~置く。
5.おわんに、ご飯→刻み海苔→しらす→たれ(これを忘れずに)→まぐろ→大葉の順にのっける。
6.残りのたれを、さらに上からかける。

■ 塩分 ■

たれの塩分、てゆーか、めんつゆの塩分 1.8グラム(1人分)

これは入院前に作ったものだ。人の苦労も知らず、お袋はそのまま刺し身で食べたかったと言う。スーパーのまぐろの柵なんて、たいしてうまくない。俺はこっちの方が好きだ。人それぞれ、好みも違う。男と女もどっちもどっち。そういう世の中でありたい。

「先生から話があるから、月曜日に来て」。本人の弁によれば、入院してからカテーテル(血管内に入れる細い管で、心血管の病気の検査・治療に用いる)をやっている。腎臓病の影響が及んだのか。ただの業務連絡ならいいが、そうではない可能性もある。

さて、また携帯が鳴った。「緑色のセーターを持ってきてくれ」。こういうのは女特有のわがままなのか、年寄りのそれなのか。それとも両方が混ざったものか。失語症の親父には難儀した。喋れるお袋の扱いもたいして変わらない。