酔いどれ介護者の減塩食日記

月末に駆け込みで記事を更新する、夏休みの小学生みたいなブログです。

この「豆腐とちくわのだし煮」、緊急事態につき

起床時間が異なるので、朝食は各自で用意して食べる。もちろん、簡単なもの。俺はフルグラかトースト。お袋はトーストとゆで卵ぐらいだが、時々、作成中のゆで卵の存在を忘れる。今どきのガスコンロは自動的に火が消えてくれる。おかげで、ことなきを得ている。

今朝は、昨夜残した小籠包でご飯を食べたようだ。昼には、俺がこしらえたトマトソースのチャーハンを食べながら言った。「今日は朝も昼もご飯だから、夜はうどんかそばがいい」。2週間近く「まずい病院食」(本人談)を食べさせられた影響なのか、早くも夕食の注文が入った。

チャーハンで炊飯器が空っぽになったので、それでもいいのだが、夜に麺類は滅多に出さない。俺が夕食のおかずをつまみに飲みたいからだ。すると、自分はカップ麺でもいいと言う。それは、毎日、三度々々・・・二度々々の支度をする俺の苦労を気遣ってか、たまに耳にする泣ける台詞ではあった。

夕方、コンビニに行った。カップそばを買った。こいつは定番だがうまい。俺も好きだ。これ1個とひじきの煮物ぐらいで十分だろう。最近、お袋はめっきり少食になった。これだって全部食べられるか。栄養的にはどうなのか。昼にリンゴを出してるからいいか。あれこれ考えながら帰った。

二人暮らしの家の台所に立っている人がいた。もちろん、緑のたぬきが化けて出たわけではない。お袋だった。米を研いでいた。「カップ麺を食べるんじゃなかったの?」。そうただすと、鳩が豆鉄砲を10発ぐらい食ったような顔をした。昼間に自分が言ったことを、もうすっかり忘れているのだった。

来月で85歳。こういうことが当たり前に起こるようになった。大事な保険証をなくして再発行した。先の退院時には、指輪がないと大騒ぎした。病院から預かった俺の過失であるかのようにまくしたて、実際には自分の目の前にあった。

さて、夕食をどうするか。緑のたぬきは待ってくれるが、米を一晩水に漬けておくわけにはいかない。このまま炊こう。おかずは俺のつまみ用に買った鶏から揚げのおろしポン酢があるが、二人でこれ一つだと俺が栄養失調になる。冷蔵庫を改めて開ける。かろうじて、豆腐とちくわがあった。

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豆腐とちくわのだし煮

参照:豆腐とちくわのだし煮:朝日新聞デジタル

おでんの過疎地みたいなものだけど、十分においしかった。おつゆのおかげ。評判を聞いてネットで買った「茅乃舎だし」(減塩タイプ)を使った。やっぱ、煮物の決め手はだし。先日食べたコンビニのすき焼きなんて、豆腐を食べてるのか醤油を食べてるのか分からないほどだった。

この料理をお袋がどう思ったのかは知らない。大好きな氷川きよしが出る歌番組が放送される時間だったからだ。テレビは隣の部屋にある。食卓からも見える。だが、彼女の関心はもうここにはなかった。急いで食べて、老いらくの恋の相手の近くに行きたいという一心なのだった・・・(足腰がひどく衰えているので、到着までかなりの時間がかかります)。

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