酔いどれ介護者の減塩食日記

料理(レシピ作り)、家庭菜園(近日開始)、クロスバイク、介護・・・与太話を交えて。

この素晴らしき世界~スーパー・インセクトGとの大義なき戦い

築20年を越える家だからお世辞にもきれいとは言えない。でも、数年に1匹出るか出ないかだった。先日、夕食を終えて、自分の部屋に戻って電気をつけると、奴はいた。暑くなってきたとはいえ、まだ6月だ。時ならぬ出現に背筋が凍った。

前の記事でこんなことを書きながら、近くにあった新聞紙を丸めて追いかけた。大きさは1.5センチ程度だったから、まだ子供だろう。何度も叩いて、やっと動きが鈍くなった。

手にしていたのは、後で読もうと置いてあった書評欄の数ページだった。それがかえってよかった。叩き潰して、内臓や体液が飛び散るという最悪の事態を防げた。ティッシュで捕まえて外に放り出した。殺さないですむのなら、それに越したことはない。

翌日、かなり念入りに家中の掃除をした。思えば、長い間、掃除機をかけていなかった。わざわざ階上の俺の部屋に現れた動機や方法は不明だが、ほこりだらけの不潔な環境なら、台所などの水回りでなくても奴らを引き寄せてしまうのだろう。

親父の生前は週に3、4回ヘルパーさんが来ていた。みっともないところは見せれない。それなりに、掃除もしていた。だが、人の出入りがなくなると、不精をしても構わなくなる。若い頃はきれい好きだった。人間とは都合のいいものだ。

庭仕事に劣らず、掃除機というのも腰に負担がかかる。疲れた。夕食の準備は簡単に済ませたい。「ニュークックアートプラス」という電子レンジ用調理器具を使ってポークチャップを作った。これもテレビ通販中毒のお袋が数年前に買ったものだ。当人は滅多に台所に立たないから、お蔵入りしていた。もったいないので、俺が時々引っぱり出して使っている。

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「ニュークックアートプラス」で作ったポークチャップ

これ一台で焼く、煮る、蒸すなど6役をこなすという利便性が売り物だ。だが、ポークチャップを作るにせよ、途中で本体をレンジから出して、食材を裏返し、調味料を混ぜ、またレンジに戻すなどの手間がかかる。焼け具合いなどをそのまま判断できるフライパンで作るほうがはるかに楽なのだった。

おまけに、使っているレンジとの相性もある。それぞれの料理でどのくらいの時間がかかるのか、目安通りにはいかない。試行錯誤する必要がある。ただ、遠赤外線効果の賜物なのか、仕上がりは上々だ。豚肉の生姜焼きなどもちゃんとできた。レンジで焼き魚の焦げ目をつけれるというのも特筆するに足る。使いこなせるようになるまでには一苦労するが、決して悪い商品ではない。

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「ニュークックアートプラス」で作った豚肉の生姜焼き(これは、もう少しチンしましょう)

おいしくできたポークチャップの残りで焼酎を飲もうと自室に戻った。電気をつける。カサカサという音がして、ぴたりと止まった。テーブルと座椅子の間だった。奴がまた、いた。今度のは3センチくらい。色は真っ黒だった。再び、背筋が凍った。

あたりを見る。新聞紙はなかった。そのすきに奴は逃げた。あろうことか、俺のベッドの下に隠れた。夜中に、体の上を這われたらと思うだけで血の気が引いた。部屋の戸を閉めて、夜中までやっているドラッグストアに走った。

存じ上げないかもしれないが、俺はお前の子供を殺していない。行きがかりで半殺しにしてしまったが、息の根は止めていない。まだ、どこかで生きているはずだ。そこを汲んでくれ。そもそも、お前たちを憎んではいない。ただ怖いだけなんだ。

不意に、先日テレビで見た「ワイルド・アパッチ」という古い米映画を思い出した。残虐なインディアンと騎兵隊の戦いを描いた西部劇だ。主人公のバート・ランカスターは「アパッチを憎んではいない。恐れて生きるほうが賢明だ」と言いながら、壮絶な死闘に向かわざるをえない。

監督はロバート・アルドリッチという人。いわゆるB級アクション映画の名手で、この作品も大昔に見ているが、こんなにいい映画だったとは。そこには善も悪もなかった。ただ、戦うしかないという不条理があった。いつの世にも通じる冷厳な現実が過酷なまでに暴かれていた。

人間が生まれるはるか昔からこの星に生息しているというスーパーなインセクトG。圧倒的な生命力を誇り、地球がなくならない限り絶滅することもないだろうと言われている。我々なんか、足元にも及ばない偉大なる先住民なのかもしれない。だが俺も、この世が滅びるまでとは言わず、あと30年ぐらいは心穏やかに暮らしたい。

ブログのテーマなんか、もうどうでもいい。奴がこの部屋のどこかに潜んでいるのだ。押入れを含めて、隅々に6個の毒餌剤を仕掛けた。手元には新聞の書評欄ではなく、この昆虫専用の最新型の殺虫剤を置いた。準備に抜かりはない。それでも、いつ、どこで現れるか、緊張の糸を緩めるわけにはいかない。

1匹いたら百匹いると言われる。2匹いたわけだから、あと199匹だ。1匹は野に放ったのだから、これで正しい。俺はまだ冷静さを保てている。だが、奴らの視線を感じる。ガサゴソと音がした。気のせいか。飲まなければ耐えられそうもない。酒の量はいや増す。

 

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