酔いどれ介護者の減塩食日記

料理、家庭菜園(近日開始)、クロスバイク、介護・・・与太話を交えて。

牛丼~きっと処女作には勝てたけど、吉野家には負ける

作家はデビュー作を越えられないと言われることがある。分かるような気がする。題材は実体験であることが多い。筆致は荒削りであっても、唯一無二の個人の出来事が生色を放つ。誰でも一本は小説が書けるという話に通じるのかもしれない。

でも、作品にあるのはそれだけじゃないだろう。新人だけに許された書くこと、書けることの喜びのようなものが自ずと滲み、その純粋さが読み手の心にも響くのではないか。前にも書いたが、俺の場合は牛丼だ。学生時代に作った牛丼を越えることができない。

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先週こしらえたのだが、完全な駄作だった。牛丼は安い外国産の肉でもいいと聞くが、国産のいいのを使った。それなのに失敗した。1週間ほど冷凍保存しておいた肉とはいえ、身は固かった。味付けも芳しくなかった。

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小説はいい。何度でも味わえる。牛丼はそうはいかない。一度食べたらおしまい。思い出は腹の足しにならない。簡単なはずの料理だし、いつでも作れないといけない。というわけで、中1週間ほどの登板だが、再挑戦した。今回は慎重を期して賞味期限内の牛肉を使い、肉質を柔らかくするための一手間も加えた。

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牛丼

■ 材料(2人分)■

牛肉 160グラム
玉ねぎ(くし切り) 半分
ご飯 お好きな量で

A:
酒 大さじ1
砂糖 大さじ半
すりおろし生姜 小さじ半

B:
だし汁 150ml
(今回は顆粒昆布だし4グラムとお湯で)
醤油 大さじ2
砂糖 大さじ1
みりん 小さじ1
すりおろし生姜 小さじ半
味噌 小さじ半(隠し味、入れなくてもいいかな)
サラダ油 小さじ1

■ 作り方 ■

1.鍋にサラダ油をして、玉ねぎを炒める。火加減はずっと中火。
2.玉ねぎがしんなりしてきたら、Bを加える。
3.牛肉を少しずつほぐし入れる。
4.あくを取る(ほとんど出なかったよ)。
5.熱が通ったら、火を止める。
6.ご飯にかける。お好みで紅生姜や七味唐辛子を。

■ 塩分 ■

醤油大さじ1は2.7グラム(1人分)。
でも、うちは50%の減塩醤油を使用。

■参照:

牛丼の作り方、隠し味と肉を柔らかくするコツ - 魚料理と簡単レシピ

その味をはっきり覚えているわけではないけれど、やっとわが牛丼の処女作に勝ったかもしれないと思った。十分に美味しかった。参考にしたレシピのおかげだろう、肉も柔らかかった。肉に砂糖を揉み込むと固くならない。冷めてもそのままだという。あんまり甘いのは好きじゃないけど、頭に入れておこう。

牛丼屋にはもう何年も入ってない。今は一杯いくらぐらいするのか。調べてみると、並盛り380円だった。今回使った牛肉はやはり国産の細切れ160グラムで約600円だった。一人分300円。人件費は差し引くにせよ、ご飯、玉ねぎ、調味料、ガス代・・・といったコストを加えたら、テイクアウトで買っちゃったほうが安いかもしれない。美味しいしね、吉野家

でもね。人生には一度しか体験できないことがある。この味もそう。かけがえのない一回。先はもう短くなってきた。だからこそ、そういうのを大切にしていきたい。