酔いどれ介護者の減塩食日記

料理、家庭菜園(近日開始)、クロスバイク、介護・・・与太話を交えて。

時は流れる、卵は流れない・・・ああ、憧れのふわとろオムライスよ

1、2回でできるものではないのかもしれない。それでも作ってみたい。チキンライスの上に乗せた木の葉形のプレーンオムレツにナイフを入れると、とろとろの卵が流れ出てくる、あの官能的なまでに甘美なオムライスを。

ある動画を見て、この方法なら作れるかもしれないと思った。利点は二つ。卵が固くならない。トントンしなくていい。道具も二つ。20センチぐらいの、焦げつかないフライパンとゴムべら。ゴムべらはある。フライパンだってある。ただし、古い。恐らく、くっつく。でも、サラダ油に、並々ならぬ俺の熱意も加えて、よくなじませれば何とかなるのではないか。

■参照:簡単に出来るオムレツの裏技 - YouTube

全然、何とかならなかった。動画の手順通りに、フライパンを熱する。角度は45度。卵液を入れる。半熟状にする。ボウルにいったん戻して、よくかき混ぜる。ここが新基軸。再びフライパンに。ここまではよかった。ひょいと持ち上げるようにして卵を裏返す・・・駄目だ、やっぱりひっつく!

このままだと、ぐちゃぐちゃになる。急いで、チキンライスを作るときに使った26センチのテフロン加工のフライパンを洗って、油を熱して、卵をそっちに移す。ひっくり返す。無情にも時間は流れる。卵は固くなる。形も整わない。できた。できたが、何だ、この野暮ったい格好は。切れ目を入れても、卵は流れない。でも、中はそこそこふわとろにはなった。

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フライパンを洗ったおかげで黄色はきれいだけど、成熟しそこなったような、あるいは成熟しすぎたような形に。

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左が主犯のフライパン。

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強引に開くと、「ヘタ」の文字が。まあ、そー言われるのは慣れてるっちゃー慣れてるんだけど・・・。

今思えば、キッチンパーパーなどでくるんで、力ずくでそれなりの形にしてもよかった。そこまで頭が回らなかった。おのれの無能ぶりに打ちひしがれた。2日続けてのオムライスだった。お袋はデイケアで留守の昼下がり、人知れず捲土重来を期しての再挑戦だった。

せっかくなので、お袋も食べた前夜のオムライスもさらしておく。オムレツは1人分ずつ作ったのだが、26センチの重いフライパンは重かった。いくらトントンしても、卵は微動だにしなかった。

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このオムライスの具材は鶏もも肉、ミックスベジタブル、玉ねぎ。卵には塩胡椒して、牛乳も入れた。味付けはバターにケチャップにウスターソースコンソメ、最後はデミグラスソース(市販)もかけた。だから、味は悪くなかった。

二日目のは、チキンの代わりのいわしの魚肉ソーセージとミックスベジと玉ねぎをバターで炒めて、ケッチャップを入れて、ご飯を加えて、塩胡椒で調味して。卵も塩胡椒のみ。上に「ヘタ」のケチャップ。そんだけ。でも、味に遜色はなかった。最近はホントにこんな風に感じることが多い。何でもシンプルな方がよくね?と。

だから、後は見た目の問題だけだ。悪いのは道具だ。よし、20センチのフライパンを買おう。奮発して、いいのを買おう。そしたら、俺にだって芸術的なふわとろオムライスが作れるはずだ。目指せ、インスタ映え!・・・と書きながら、また、あの不信感が頭をもたげる。

包丁で怪我をしたことはない。かすり傷程度。砂糖と塩を間違えたこともない。でも、料理中に手順が分からなくなって、あたふたすることは多い。あ、肝心なの、入れ忘れた!も少なくない。いくら動画を見ても、キャベツの千切りができない。にんじんの乱切りができない。相変わらす、りんごの皮むきも苦手だ。

これまでのウン十年間、そんな風に思ったことはなかった。それは、正面から自分に目を向けるのを避けてきたからかもしれない。今だって失敗すれば、年のせいだと思い込もうとする。確かに、年による衰えはあるだろう。でも、よくよく考えれば、そればかりではないことも分かる。

時は流れる、卵は流れない。やっぱり、もしかして俺は・・・。新しいフライパンを買うのが、怖くなってきた。