酔いどれ介護者の減塩食日記

料理、家庭菜園(近日開始)、クロスバイク、介護・・・与太話を交えて。

令和の幕開けに、昭和カレーの味と匂いと時代を堪能する

二年前までカレーライスを作ることはなかった。生前の親父が辛いものが大の苦手だったからだ。でも、こちらはご多分に漏れずカレー好き。たまには食べたい。

親父を介護しているとき、家族として同じものを食べさせたいという思いがあった。そこで、妥協策。お袋と俺はスーパーで買ったレトルトカレー、親父は塩分やカロリー制限が施された、ネット通販の介護食のレトルトカレー。そんな日が2、3ヶ月に一度はあった。今どきのレトルトは種類も豊富で、どれも十分に美味しい。物足りなさを感じることはなかった。

独特な香りと色合いのグリーンカレーは不得手だが、濃厚なキーマカレーもチーズをトッピングした欧風カレーも好きだ。ただ時々、子供の頃に食べていたような素朴な味わいの手作りカレーが恋しくなる。今は、お袋に作ってくれと頼んでも、返ってくるのは「台所に立ってるだけで死にそうになる」とかだから、無理な相談。

レトルトならボンカレーやククレカレーで近いものが口にできるけど、それでは味気ない。だったら、自分でやってみようか。カレー粉で一から作るというのはかねてからやってみたいと思っていた。面倒だからと先延ばしにしてきた。10連休中もフツウに仕事もしていたけど、主婦A子さんがこんなページを上げてくれた。

■参照:

www.aco-mom.com

そうそう、昔は豚肉がメインでじゃがいもはゴロゴロ、嫌いなにんじんもたっぷり入って、これが定番。懐かしくも美味しそう。にんにくや生姜をすりおろしたり、肉に下味をつけたりとちょっぴり手間はかかるけど、カレー粉で作る、昔ながらのカレーライス、初挑戦した。

意気揚々と始めたものの、あらま、カレー缶を開けると量が少なかった。当初は翌日のカレーうどんの分まで作るつもりだった。急遽、予定変更して、カレーライス2人分に。じゃがいもは男爵で、玉ねぎは新玉、具材や調味料の分量を減らして、あとは丸々A子さんのレシピ通りで。

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クライマックスは初体験のカレールー作りの場面。絶対に焦がさないようにとのことなので、弱火のフライパンを注意深く見守る。なるほど、なかなか色が変わらない。水っぽくならない。本当にルーになるのかと、半信半疑でじりじりしていると、あら不思議、約14分あたりでルーだ、ルー大柴だ、藪からスティックに、バターと小麦粉がルーになった!

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よかった。これなら大丈夫だろうと、いったん火を止める。次の手順としては、カレー粉を入れてよく混ぜる、豚肉と野菜を煮ている鍋からお玉でスープを加えて、ルーがなめらかになるまでよく伸ばす・・・と、ここで緊急事態、発生! 

ひょいと鍋を覗くと、スープがない! いや、あるんだけど、相当に減っていた。ルー作りに没頭している間に水分が飛んでしまった。豚肉と野菜を煮詰めすぎてしまった。まさしく、一寸先はダーク。どうしよう。このままだと濃くなりそう。後で水で薄めればいいか。それが論外、焼け石にウォーターだということは、食後のネットを介した一人反省会で知ることになる。

とりあえず、できたルーを鍋に入れ、ケチャップやウスターソースなどを加えて味見した。おお、味は全然、問題ない。むしろ、美味しい。もとより、俺はゆるいカレーよりドロッとしたやつのほうが好きだ。だから、水を足したのはほんのちょこっと。最後の塩はレシピより半分ぐらいで済んだ。犬もウォークすればポールにヒットするとは、このことか。

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5分ほど煮込んで、火を止めた。少し置いてから食べたほうが美味しいだろう。その間に、コンビニに福神漬を買いに行った。玄関を出ると、カレーの匂いが鼻についた。もちろん、それは自分が作ったものだ。でも一瞬、タイムスリップしたような感覚になった。

子供の頃、夕暮れの住宅街を歩いていると、美味しそうな香りが漂ってくることがよくあった。ああ、この家の今晩はカレーなのか、うらやましいなぁ。そんなことを思いながら家路を急いだ。いつ頃からだろう、そういう情景に出くわすことが少なくなったのは。カレールーの販売額がレトルトを上回ったのは、つい最近の2017年だというのだが・・・。

■参照:「レトルトカレーが超絶うまくなった」は本当か | 食べれば世界がわかる!カレー経済圏 | 東洋経済オンライン

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カレー粉で作るカレーライス

見た目は悪いが、味はよかった。豚肉にカレー粉で下味をつけるというのも、さりげなく効いていた。まさしく「真っ赤な福神漬が似合う昭和のカレー」。時間はかかるが、また挑戦してみよう。近頃はテレビでは見かけないが、元気に活躍しているようだ。ルー大柴も懐かしい。笑ってしまった。そう、人生はマウンテンありバレーあり。

■参照:

名言・格言『ルー大柴さんの気になる言葉』一覧リスト | iso.labo

味が濃くなった時は水で薄めない