酔いどれ介護者の減塩食日記

料理、家庭菜園(近日開始)、クロスバイク、介護・・・与太話を交えて。

鶏肉とかぶの白だし炒め~母はさっぱりしたものが食べたいと言った

「お母さんのことを思うなら、あなたも煙草をやめたほうがいい」

お袋の主治医にそう言われた。そういう性格の持ち主なのだろうが、顔はパソコンの方を向いたまま。木で鼻をくくったような口調だった。

お袋が狭心症の再発で入院していた。CTは混んでいて使えず、カテーテル検査は本人が嫌がった。薬を変えて治療することになった。幸いにも、その措置で心臓の数値は改善した。

体にもろもろの線を付けてナースステーションの周りを歩く。最大8周させられたと言っていた。心臓に異常は出なかった。これなら普段の生活に支障はないだろう。お袋は一週間足らずで退院することができた。

ところが、その後も不調を訴えた。他日の深夜2時頃、脈拍が150もあると叩き起こされた。血圧はひどくないが、確かに顔色はおかしい。これまでにない症状。再び三度、救急外来に担ぎ込んだ。

ステントが4本埋め込まれた循環器系に問題はなかった。胃腸の不具合らしい。そちらの薬を処方された。次回の通院には必ず家族も付き添うようにとの但し書きは気になったが、明け方には帰ることができた。

その二月に一度の通院日が一昨日だった。先の煙草の話が出たのはこのときのことだ。驚いた。これまでに一度も持ち上がったことのない件だった。

お袋の前では吸わないようにしている。煙草はもっぱら階上の自室でのみ。否、晩酌の席で1本吸う。飲みながらの煙草は格別だ。それでも、食卓から離れて、換気扇を回して、その下に移動して火をつける。これがお袋の弱った心臓にかくも響くのか。

子供の頃からの野菜嫌いだが、最近はいろいろな野菜を試すようにしている。一人ならまず買わない。生のかぶを丸ごとというのは初めてだ。当初はバターと醤油で炒めるつもりだった。お袋はさっぱりしたものが食べたいと言う。下のレシピを参照して白だしとにんにくという味付けのものに変えた。

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鶏肉とかぶの白だし炒め

■ 材料(2人分)■

鶏むね肉 150g
かぶ 葉も含めて1個

白だし 大さじ1強
水 同量
にんにくチューブ 

塩ひとつまみ
胡椒 少々
片栗粉 適量

サラダ油 小さじ2

■ 作り方 ■

■ 参照:

鶏肉とかぶの白だし炒め by 津久井 美知子 (chiko) | 【Nadia | ナディア】レシピサイト | プロの料理を無料で検索

■ 塩分 ■

2グラムぐらい(1人分)。ヤマサ「昆布つゆ白だし」使用。

かぶは2つあった。もう1つは白だしだけで食べた。どちらも美味しかった。まったく受けつけないものではなかったにせよ、こちらの味覚が変わったのか、単に食わず嫌いだったのか。

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かぶの白だし漬け

かぶはさっと茹でて。白だしは同量の水で薄めて、わさびを少し溶かす。かぶは葉のほうが栄養があるそうだ。冷凍保存したので、味噌汁の具にでも使おう。

本題はこちらだろう。主治医に心臓リハビリを勧められた。定期的に通院して適切な運動療法を受ければ、再発を防ぐことが期待できる。そんな話だった。お袋が心筋梗塞になったのは2012年(狭心症はもっと前からだが、それは違う病院で世話になった)だが、こんな提案をされたこともなかった。なぜ今頃になって? 理学療法士等の人員が揃って、病院側の態勢が整ったからだとと言う。

ところが、介護保険には制約がある。こちらの大学病院でリハビリをすると、週2回のデイケア施設でのリハビリが受けられなくなる(詳しい仕組みがよく分からなかったので、後日ケアマネに聞いてみよう)。さて、どうしたものか。当人はデイケアでのリハビリとレクレーションが気に入って嬉々として通っている。病院の待ち時間は長い。薬が出るまで、一服しながら考える。

もちろん、病院で煙草は吸えない。敷地の外に出る。初老の交通整理員が車を止めてくれた。軽く頭を下げて、道を渡る。薬局の先にある広い駐車場の片隅にある喫煙所に向かう。かなり歩く。なけなしの生命を削って煙草を吸う。この程度の労は厭わない。

病院内の自販機で買った微糖の缶コーヒーを開けて、メビウスライトに火を付ける。コーヒーに煙草も付き物だ。つらつらと考える。お袋は86歳だ。楽しいことを選べばいい。心臓リハビリを受けたからといって、病気が治るわけじゃない。それでいいのではないか。

雨の日だった。2本目の煙草を取り出す。こんな煙草でも、やめなければ、「お母さんのことを思っていない」ということになるのか。この喫煙所には屋根が付いていた。