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酔いどれ介護者の減塩食日記

減塩食レシピ作りで料理の修行中。介護の日常と非日常・・・タフでなければ介護はできない、優しくなければ介護をする資格がない。

介護者がショートステイ中に、やらかす

今日の4時半まで父はショートステイだった。月に一度の3泊4日。介護者の俺にとっての完全休養日。もっとも、うちには脊柱菅狭窄症の影響もあってろくに歩けない、月に1度くらいしか風呂に入れない母もいるので、何もしなくていいというわけにはいかないが、父の理解不能のちんぷんかんぷんな言葉や、始終発する不快な咳や痰の音を聞かないで済むというだけでもホッとする。父の不在でかえって日頃のストレスの大きさを実感するほどだ。

ところが、今回のショートの期間中、4度も施設から電話があった。いわく、インフルエンザの患者が出たので泊まる階を変えた、腕に内出血があるので写真を撮った、車椅子から転倒した、便失禁したので衣類を洗濯したが退所時まで乾かないのでそのまま届ける・・・大変な世話をしてもらっている施設の義務や配慮だろうから文句を言うわけにもいかないが、大事がないのならいちいち報告してくれなくても、とは思う。

と言うのも、父は毎回、入所中に帰宅願望を訴えるというからだ。だから、その施設名で携帯が鳴るたびにその対応をめぐる相談かと、こちらはドキリとする。当初は聞き分けのない駄々っ子のように拒絶したショートステイだ。それを何とかなだめすかして毎月のルーティーンにすることができた。そういう月に一度の3日半なのだ。ゆっくりと介護者を心から休ませてほしい。

父のいない3日間の夕食はネットスーパーで頼んだ刺し身やとんかつ、出前で取った豚ロース焼き弁当や焼き餃子弁当なんかだった。ふだんの減塩食生活のせいか、やはり味が濃いなと思いながら、俺はビールを、母は軽くワインを飲みながら食べた。酒が入れば、母もすぐに眠くなるだろう。しめしめってわけではないが、関係があるようなないような前フリも長くなった。ここからが本題。

夜、こっそり家を出て電車に乗った。たまには、若いお姉ちゃんと話がしたい。なぜかそんな思いに襲われた。ネットでチャチャッと調べて久しぶりにキャバクラに行った。正直に書く。キャバクラと言っても、今どきは色んな店がある。助平欲も満たせるところもある。毎日、親父のちんちんばかり見ているのだから、そんな欲求も・・・またまた脱線して長くなりそうなので、結論から述べる。そこで、やらかしてしまった。自動延長ではないから、毎回確認されている。それなのに、会計で驚いた。行く前にスイカのチャージをするんじゃなかったと思っても後の祭り。1万円ぐらいで納めるはずだったはずなのに、3万円強。財布にそんな金はなかった。

カード類も持ち歩かないので、翌日に持ってくるという誓約書を書かされた。親指に朱肉も付けさせられて、久しぶり(20代の頃、スナック等でやらかしている)に犯罪者のような気分を味わった。いい年こいて、この失態。自分が嫌になった。

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翌夜もお袋をワインで寝かせて家を出た。もちろん前日の店に残りの5千円を払うためだが、一駅とはいえ、わざわざ電車に乗って来ているのだからと、違う店とはいえ、また(かよ!)キャバクラに行った。昨日の遊びの後味が悪かったせいもあるが、確かめたいことが一つあった。

何度も延長したぐらいだから、話は弾んだ。付いた女の子も感じのいい娘だった。無理な要求も聞いてくれた。だから、楽しいはずなのに、どこか醒めている自分がいた。正直、楽しくはなかった。無理して楽しもうとしているような自分に気がついていた。酔った頭でも、自分のそんな気持ちが不思議だった。だから、それがなぜなのか知りたかった。

その店の女の子もいい娘だった。こんな話を親身に聞いてくれた。お金が払えないお客さんなんてよくいますよと慰めてくれた。21歳の手はやけに冷たかったが、体は温かかった。それでも、どこか楽しくなかった。内心、こんなふうに思っていた。

ごめんね、○○ちゃん、やっぱり楽しいよなんて、俺は嘘をついている。でも、ありがとう。おかげで、今の自分はきっと、どんなに楽しいことでも素直に楽しめない心の状態にあるのかもしれないってことが分かりました。

1万円ぐらいで切り上げるはずが、やはり2万円。帰り道は、まっすぐに歩けないほど酔っていた。

いい気な話に聞こえるかもしれない。でも、じきに親父は帰ってくる。今日はおしっこ臭いような布団をすべて干した。作るのは面倒くさい。夕食は減塩のレトルトカレーにしよう。塩分1g。真冬だが暖かい日だ。すんなりベッドから出てくれるだろう。夕食後は薬を飲ませて入れ歯の洗浄、おむつの交換・・・何も変わらない、いつまで続くか分からない、いつもの介護生活がまた始まる。

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