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酔いどれ介護者の減塩食日記

減塩食レシピ作りで料理の修行中。介護の日常と非日常・・・タフでなければ介護はできない、優しくなければ介護をする資格がない。

介護者の何の変哲もない正月

1月3日は便失禁の後始末から始まった。部屋の温度は22、3度になっている。要介護4の父の体は動かない。朝から汗だくになる。

毎冬、デロンギのオイルヒーターの設定温度を25度前後にして、ユニクロヒートテックのハイネックとスウェットと厚手のパジャマとダウンのベストを着せ、羽毛布団と厚手の毛布をかけて(加えて電気あんか、なんて日もある)寝かせている。今年の正月は暖かい。父の衣装とベッド状況は変わらないが、「寒い」「痛い」がないので助かる。

 餅はまだ食べていない。あまり気分のいいものではないのだが、父が寝ている間に食べるつもりで、大晦日に近所のコンビニに買いに行った。でも、置いてなかった。まあ、いいか。母も最近、食事中にむせることが多くなった。それでも食べたいと言うので、一応、年末になかなかの吸引力を誇るという掃除機を買った(そのためかよ!)のだが、あえて危地に飛び込むことはあるまい。

それでも、少しぐらいは両親に正月気分を味わわせたいという思いはある。だから、介護1年目には、白玉粉を使って雑煮もどきを作ってみた。だが、こちらの手際も悪く、戦時中のすいとんのでき損ないみたいなものになってしまった。新年早々、妙なものを食べさせる羽目になった。

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以来、正月気分にはおせちをネット通販で買っている。おせちと言っても、冷凍の減塩ものだ。だから値段は結構なものだが、味はそれなりだ。今年のには数の子も入っていなかった。でも、こういうものがあることには感謝している。

元はリビングだった部屋に置いたベッドで、父は相変わらず、ほぼ一日中ゴホゴホゲーゲー咳をし、痰を吐きながら寝ている(風邪をひいているわけではない)。元は茶の間だった隣の和室では、万年床に座った母が相変わらず、何かに取り憑かれたかのように、デイケアからあてがわれたティッシュ箱カバー作りに黙々と取り組んでいる。去年に続いて、新年のあいさつに来る者は一人もない。

俺は昼から飲む。テレビのお笑い番組を見て、昼寝して、食事の準備をして、おむつの交換をして、テレビをつけて・・・タイムマシーン3号って知らなかったけど、このデブやけに面白いな、ケーシー高峰はもちろん知ってるけど変わらないな、でも、もう80を越えてるよな?と調べてみると、果たして、親父より3つだけ下の83歳だった、こういう元気な年寄りもいるんだよなと思いながら、何杯目かは知らない焼酎を飲んで酔う。

こんな生活をしていると、どうしても鬱っぽい気分になる。去年は何もできなかった。やりたいという思いはあるのに、手に付かない。腰が上がらない。でも、これじゃ駄目だ。俺のほうが先に死ぬ。俺だってもう若くない。

今年こそは、自分ファーストで行こうと思う。大好きだった映画を見よう。本も読もう。そして、ブログも再開しよう。去年の抱負と同じだが、これを外に向けて書くことはできなかった。一歩、前に進めたか。はてなブログProにして退路を断ってみるのも手か。

明日からデイが始まる。父も母も出かける。その間に、まずは餅を買いに行こう。昼食に大好きな磯辺焼きを作って、一人こっそり食べよう。そして、去年も今年も一言も発していないこの言葉を、新たに始めるこのブログで書いてみよう。

「あけましておめでとう!」

・・・さて、どうなるか。

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