酔いどれ介護者の減塩食日記

減塩食レシピ作りで料理の修行中。介護の日常と非日常・・・タフでなければ介護はできない、優しくなければ介護をする資格がない。

とろあじの照り焼きで松方弘樹を追悼する

映画は大好きだけど、介護を始めてからは数えるほどしか見ていない。でもこの間に、びっくりするような訃報がいくつもあった。三國連太郎に始まって、健さん、文太、原節子(!)、最近では根津甚八。健さんと父は同い年だった。老けたなと思っても、あの健さんが死ぬとは思わなかった。父は何度も危ないと言われながら、生き延びている。人の運命は分からないと、つくづく思う。

今度は、発症率が10万人に1人という病気で大物俳優が死んだ。趣味の域を越えたまぐろ釣りの腕前でも有名な人だった。だから、まぐろのほうがいいのだろうけど、残りの冷凍魚も使わないといけないので、とろあじの照り焼きで松方弘樹を偲ぶ。

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とろあじの照り焼き

■ 材料(1人分) ■

照りだれA:
醤油 3g
みりん 2g
砂糖 1g
酒 2cc

照りだれB:
醤油、みりん 各3g
砂糖 1g
酒 4g
水溶き片栗粉 適量

魚は、赤魚、とろほっけ、まだら、さば、さわら、ぶり、からすかれいなどでも。

■ 作り方 ■

1.混ぜ合わせた照りだれAを凍った状態のまま魚にハケで塗り込む
2.220度に予熱したオーブンで10分焼成
3.照りだれBを鍋で煮立たせ、つやが出てきたら、弱火にして水溶き片栗粉を
4.焼き上がった魚にBをハケで塗る

■ 塩分 ■

0.9g+冷凍魚の塩分
今回の80gのとろあじだと、約1.5g
(1人分)

■ 料理メモ ■

冷凍魚にたれを塗るというのが難しい。照りだれBがうまくできず(片栗粉の量が多かったか)、照り焼きじゃなくて、あんかけみたいになってしまった。でも、味はまずまず。

 松方弘樹と言えば、映画ファンにとっては「仁義なき戦い」、若い人にとってはビートたけしのTVバラエティ番組「元気が出るテレビ」なのだろうが、片岡千恵蔵市川右太衛門を彷彿とさせる顔の大きさと造作、父は近衛十四郎、豪快な立ち回り、遠山の金さん・・・今となっては往年の東映時代劇の伝統と華を感じさせてくれる貴重な存在だったと思う。

テレビの取材に応じた梅宮辰夫が涙をこらえて言っていた。「人間、死んだらおしまいです。どんな偉人もスターも、これっぽっちの骨になってしまう」。火葬にも立ち会った盟友の哀切きわまりない言葉だが、俺らファンには違うのかもしれない。なぜって、ファンはいつでも「893愚連隊」「脱獄広島殺人囚」「県警対組織暴力」「北陸代理戦争」、そして「仁義なき戦い」といった最高の映画で生きいきとした松方に会えるのだから。

・・・と、書きながらやはり溜息が出てしまう。インターネットはもちろんのこと、DVDもビデオもまだない学生の頃に、授業もさぼってタウン情報誌を片手にこうした物騒なタイトルの映画を追いかけてあちこちの名画座に通った。あれから、いつの間にか30年。健さんや文太や松方が死んでもおかしくない。俺が介護をやっていてもおかしくはない。

自分が死ぬ前にもう一度「893愚連隊」は見ておこう。名作「さらば愛しき大地」で甚八っあんにも会っておこう。そして、次に作る魚の照り焼きにはもう少し砂糖を加えてみよう。

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